慢性疼痛(腰痛・肩痛・膝痛など)
- ぎっくり腰
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急な腰の痛みで(徐々にひどくなることもあります)、下肢の神経症状がないものを一般的に「ぎっくり腰」といいます。
骨のガンや感染などの問題がないかどうかレントゲン検査が必要になりますが、レントゲンやMRIでは痛みの原因が分からない場合がほとんどです。そのような場合の原因は、腰を支える筋肉にあることがほとんどで、その部分の治療はトリガーポイント注射や運動器リハビリテーションや投薬が主体となります。
- 四十肩・五十肩
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四十肩・五十肩の正式な診断名は、【肩関節周囲炎】といいます。
中高年以降、肩関節の骨・軟骨・靭帯や腱などが、加齢性の変化を起こして肩まわりの組織に炎症が起こることが主な原因と考えられています。特に髪を洗うときや、洋服を着る際など、日常生活に支障を感じて気づくことが多いです。
また、夜寝る前や後、寝ている最中に肩がうずくような痛みがあり、時に痛みで目が覚めるといった症状も特徴です。
四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)と似た痛みを感じるものとして、「腱板損傷・断裂(けんばんそんしょう・だんれつ)」や「石灰沈着性腱板炎(せっかいちんちゃくせいけんばんえん)」などがありますが、それぞれ治療法が違いますので、痛みを感じたら整形外科を受診して診断・治療を受けることが重要です。
治療としては、くすりや注射、物理療法・運動器リハビリテーションなどがあります。肩の動きをよくするために肩を動かすことは重要ですが、自己流で無理に動かすのは逆効果になる場合が多いです。当院の治療は症状に応じて、上記治療を使い分けていますが、最も重要なものは運動器リハビリテーションだと考えています。くすりや注射、局所の物理療法で改善しない場合は、全身的に見て問題のある部分に適切な運動療法を行うことで改善することもあります。
- 慢性疼痛
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慢性的な腰痛・腰殿部痛、高齢者の膝痛、高齢者の肩痛、手術後続いている痛みなど、長期にわたる痛みを慢性疼痛と呼びます。
これらの痛みは、痛い場所だけに原因があるのではなく、身体全体の硬さなどが影響している場合も多々あります。そのような場合は、電気をかけたりマッサージしたりではよくならず、ストレッチなどを含めた運動療法が効果的な場合も多いです。痛みの状況に応じて投薬や注射も行いますが、当院では「慢性疼痛」に対し、運動器リハビリテーションによって改善していく方法をお勧めしています。
やってもらう治療ではなく、自分から運動して治していくという考え方です。